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Microsoft Graph とは、人間に寄り添ってくれる、とても優しいテクノロジーのことなのだ!

Posted in .Selected, Microsoft, Open Graph, Strategy by agilecat.cloud on February 2, 2016
Microsoft Graph promises open developer access to Office 365 data
Mikey Campbell – November 18, 2015
http://appleinsider.com/articles/15/11/18/microsoft-graph-promises-open-developer-access-to-office-365-data
 
Apple Insider
 
Microsoft at its Connect (); conference on Wednesday flipped the switch on Microsoft Graph, née Office 365 Unified API, a set of APIs that let developers integrate, manage and tap into vast expanses of data stored in the Office 365 cloud.
 
Microsoft は 11月18日に開催された Connect () カンファレンスにおいて、これまで Office 365 Unified API と読んでいたものを、Microsoft Graph と改名した。この API セットは、Office 365 クラウドにストアされたデータに関する、デベロッパーによる統合/管理/関連付けを、促進するものである。
 
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For Microsoft it’s all about unification. In the hands of developers, the graph’s unified API promises not just an endpoint for building in Office 365 and other software integrations, but a starting point for new intelligent interactions.
 
それは、Microsoft にとって、すべての統合を司るものとなる。つまり、この Graph の Unified API は、デベロッパーの手による、Office 365 を含むソフトウェア統合の構築を、推進するためのエンド・ポイントを約束するだけではなく、最新の知的インタラクションのためのスタート・ポイントにもなっていく。
 
According to Microsoft GM of Office Extensibility Rob Lefferts, the graph represents a gateway to intelligence and insight capable of harnessing user data to solve everyday problems. From common queries like “what files do I need for this meeting,” to more complex requests dealing with user trends and customized insights, developers can tailor their app or service as they see fit without jumping through hoops.
 
Microsoft の GM of Office Extensibility である Rob Lefferts によると、この Graph が表現するゲートウェイは、ユーザー・データを活用することで日常の問題を解決するための、知能と洞察という側面を提供するものとなる。たとえば、「このミーティングで必要なファイルは?」といった一般的なクエリーから、「ユーザーの動向」や「カスタムな洞察」を取り扱うような複雑なクエリーにいたるまで、デベロッパーたちのアプリやサービスは対応が可能になるが、そのための、難しい処理を要求されることはない。
 
“It would be our reimagining of what it means to be productive in a modern world,” Lefferts says, referring to solutions mobile, cross-platform and cloud-integrated solutions. “The way that people work has changed, it’s much more connected, people are more collaborative.”
 
Lefferts は、「最先端の世界で生産的であることは、何を意味するのかという、私たちの観点を再構成するものになるだろう」と発言している。つまり、モバイル/クロス・プラットフォーム/クラウド・インテグレーションといった、ソリューションを視野に入れたものになるのだろう。そして、彼は、「人々が働くときの、発想が変化している。 具体的に言うと、これまで以上に結びつきが重視され、より協調的になってきている」と続けている。
 
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Microsoft’s data pool is deep. Lefferts says some 500 petabytes of information already live in Microsoft’s cloud, with Office 365 users generating 4 trillion emails and creating 850 million meetings every month. The number of data points is bound to increase once currently siloed Office 365 information is offloaded to the graph. The company is even looking into Skype integration.
 
Microsoft のデータ・プールは、かなりの深層にまで展開されている。Lefferts が言うには、500 Peta Byte 程度の情報が、すでに Microsoft クラウドに蓄積されているが、Office365 ユーザーが生成する4兆の電子メールと、8.5億のミーティング・スケジュールが、毎月のように、そこに追加されていくようだ。それらのデータ・ポイントの数は、サイロ化される Office 365 関連情報に応じて、一時的に増大していくが、その後に Graph へとオフロードされる。
 
Access to rich data is the bedrock of intelligent analytics, where another prong of Microsoft Graph comes in. The Redmond software giant uses advanced machine learning algorithms fed by data and user behavior to dish out query responses in a format familiar to developers. Secure access to client activities — documents, contacts, meetings, etc. — is authorized through a single token, meaning apps don’t have to fetch multiple authorizations for different services.
 
リッチ・データへのアクセスは、インテリジェントな分析の基盤であり、そこに Microsoft Graph が絡んでくる。この、Redmond のソフトウェア・ジャイアントは、デベロッパーたちが慣れ親しんでいる形式でクエリー・レスポンスを配信するために、データとユーザーの動きを機械学習する、高度なアルゴリズムを用いている。ドキュメント/コンタクト/ミーティングといった、クライアントのアクティビティに対して安全にアクセスするために、シングル・トークンを介した許可が用いられる。つまり、それぞれのアプリが複数の認証を取得し、個々のサービスに接続するという必要性がなくなるのだ。
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Lefferts stressed the idea of an open graph, something easily accessible by coders of any ilk. To that end, Microsoft built out client libraries and SDKs for iOS, Android and .Net for the graph’s launch, with work on other platforms like Node.js, Python, Java, Ruby currently underway.
 
Lefferts は、イーブンな関係にあるプログラマー同士が、相互にアクセス可能な、Open Graph という発想を強調している。そのために Microsoft は、この Graph の立ちあげに際して、クライアント・ライブラリを構築し、また、iOS/Android/.NET のための SDK を構築する。そして、さらに、Node.js/Python/Java/Ruby といったプラットフォームに関しても、すでに作業に取り掛かっている。
 
“We’ll handle the authentication, we’ll handle the common queries, we know how to interpret the responses,” he says. “The real pitch there is all about making sure that developers can start coding in five minutes.”
 
Lefferts は、「認証の処理方式と、コモン・クエリーに取り組んでいく。 私たちは、それらのレスポンスを、どのように解釈すべきかを知っている。ほんとうの意味での競争は、すべてのデベロッパーが、5分以内でコーディングに取り掛かれる状況を、約束できるか否かにかかっている」と述べている。
 
Prior to the graph’s public release, Microsoft collaborated with select service partners like SkyHigh Networks, Uber, Smartsheet and Zendesk to refine its backend implementation, an exercise that resulted in interesting integrations.
 
Microsoft は、この Graph のパブリック・リリースに先立ち、SkyHigh Networks/Uber/Smartsheet/Zendesk といった選ばれたパートナーとのコラボレーションを推進し、洗練されたインテグレーションを実現するために、そのバックエンドの実装を進化させてきた。
 
For example, in a quest to make meetings more productive, Do.com pulled data from Outlook and Exchange, documents in OneDrive and other assets directly from the graph to provide deep insights into meeting planning, agenda strategy, post-meeting follow-ups and more. Everything was integrated into Outlook, ensuring users had a seamless data-driven experience.
 
Do.com のケースで言うと、より生産的なミーティングを実現するために、Outlook と Exchange からのデータ、および、OneDrive 内のドキュメント、Graph などからの情報を引き出し、ミーティングの計画/アジェンダの戦略/ミーティング後のフォローアップなどに、より深い洞察を提供するようになった。そして、ユーザーは、すべてが Outlook に統合された、シームレスなデータ駆動型のエクスペリエンスを得るようになった。
 
The main thrust, Lefferts says, is to get data out of silos and into the hands of developers, who can “offer more in terms of being seamless, being smart and being effective.”
 
Lefferts が言うには、主な推進力は、データをサイロから取り出し、デベロッパーに手渡すことに集約される。 そうすれば、彼らは、「よりシームレスで、よりスマートで、より効果的な観点で、その先の処理を考えてくれる」と述べている。
 
Data privacy is a hot-button topic and Microsoft is making security a high priority with the graph. The system is designed not only to protect raw data from prying eyes, but also any insights Microsoft Graph’s intelligence engine gleans from that data.
 
データに関するプライバシーは、最もホットなトピックであり、この Graph におけるセキュリティは、Microsoftにとって優先度の事項となっている。このシステムは、詮索好きな目から、生データを保護するようにデザインされているが、それらのデータから Microsoft Graph が拾い集める、あらゆる洞察についても、同様の保護機能が提供されている。
 
“It’s built into the business model,” Lefferts says about privacy. “There are parts of Microsoft that are driven by advertising, but Office 365 is very much organization-facing. […] And that means that we have to make sure we’re not misusing the information for anything inappropriate, we’re not sharing information with people who shouldn’t see it, whether that’s outside the organization or other people inside the organization.”
 
Lefferts はプライバシーについて、「それはビジネス・モデルに組み込まれるものだ。Microsoft のビジネスには、広告という側面もあるが、Office 365 が向き合うのは多様な組織である。そして、私たちは、それらの情報を、不適切なかたちで悪用していないことを、あらためて確認する必要がある。その対象が、組織内の人物であっても、組織外の人物であっても、情報を参照してはならない人と、共有することはない」と述べている。
 
Developers interested in taking Microsoft Graph for a test spin can visit graph.microsoft.com for more information.
 
Microsoft Graph を試したいと思うデベロッパーは、graph.microsoft.com を訪れて、詳細な情報を取得して欲しい。
 
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Open Graph言うまでもなく、いまのコンピュータのアーキテクチャは、ファイルとツリーという概念に、大きく依存しています。OS を構成するモジュールも、ミュージック・プレイヤーで楽しむ MP3 も、すべてファイルであり、それらがツリー上の所定の場所に置かれていることで、コンピュータは動くわけです。しかし、このファイルとツリーは、コンピュータにとって便利なものであっても、人間の曖昧な記憶との相性は最悪であり、「アレはどこだ?」とか「コレが見つからない!」とかいう、人類に共通するフラストレーションを、世界中で生み出しているのです。そんなことから、Agile Cat は「ファイルを作らない」をモットーにしていますが、その現実はというと、大量のファイルを生み出してしまう毎日なのです。
 
そこで Microsoft Graph なのですが、文中のチャートが示すように、人間から見て都合の良い場所に、Office 365 のファイルを配置してくれるという、とても優しいテクノロジーだと評価したいです。Microsoft Graph の概要というドキュメントを眺めてみると、自分というノードと他者というノードを、各種の関係というエッジで結びつけるための、Graph API を用いたクエリが示されています。 なんか Facebook に似ている、、、という思う方も多いかと思いますが、あのソーシャルでは、一人一人のユーザーがノードとしてハンドリングされ、「トモダチ」や「イイネ」といったアクションは、そのすべてがエッジとして機能しているはずです。それが、Social Graph から Open Graph へと発展した、Facebook のコア・アーキテクチャなのです。Google も、Knowledge Graph を活用しているはずであり、たとえば検索クエリの意味を判別/読解して、もっとも適切と思われる答えを導き出すというのも、その一例だと思われます。その点では、Google Now も同じなのでしょう。
 
Facebook や Google だけではなく、Microsoft もグラフに取り組んでくれるというのは、とても嬉しいことです。前述の、Microsoft Graph の概要には、「自分の周囲を流れているファイルの取得」というクエリがあるのですが、なんか、イイ感じですよね! 2011年8月にポストした、「クラウドへ行ったら、もう ファイルなんか触らないぞ!」という抄訳は、Agile Cat にとって忘れられないコンテントなのですが、そんな世界が実現しそうでワクワクしています 🙂 それにしても、この記事、なんで Apple Insider なのでしょうかね? _AC Stamp
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