Agile Cat — in the cloud

Woz の言うクラウドへの懸念は、正しくもあり、間違いでもあり

Posted in .Selected, Security, SOHO with Cloud, Weekend by Agile Cat on August 18, 2012

Why Wozniak is Right and Wrong About the Cloud
http://wp.me/pwo1E-4AA

Rob May – August 13, 2012
http://www.wired.com/cloudline/2012/08/wozniak-right-and-wrong-cloud/

_ Cloud Line

“Control your own destiny or someone else will.” –Jack Welch

What things in your personal life would you turn over to someone else to manage? Would you put someone else in charge of all the photos from your wedding and pictures of your kids? At work would you put your sensitive corporate data like email and key documents in the hands of a third party to manage? That is effectively what you do when you move to the cloud. Steve Wozniak made waves in the tech press when he pointed that out. Move to the cloud and you give up some control over your data.

あなたの私生活における、どのような領域であれば、他の誰かに、その管理を任せてよいと思うのだろうか? あなたの結婚式の写真や、子供たちを撮った映像のすべてを、他の誰かの手元に置くだろうか? そして、仕事において、重要な電子メールやドキュメントといった、機密性の高い企業データを、サードパーティの手中に置くだろうか? それが、クラウドへの移行に伴い、あなたに起こる変化である。 Steve Wozniak は、そのことを指摘し、テクノロジーのプレッシャーに対して一石を投じている。クラウドに移行してしまえば、あなたは自分のデータについて、多少なりともコントロールを諦めるしかない。

The sky does not have to fall… In the cloud, backup is control. Photo: Lauri Vain/Flickr

“I really worry about everything going to the cloud,” he said. “I think it’s going to be horrendous. I think there are going to be a lot of horrible problems in the next five years.”

He added: “With the cloud, you don’t own anything. You already signed it away” through the legalistic terms of service with a cloud provider that computer users must agree to.

“I want to feel that I own things,” Wozniak said. “A lot of people feel, ‘Oh, everything is really on my computer,’ but I say the more we transfer everything onto the web, onto the cloud, the less we’re going to have control over it.”

「私は、すべてがクラウドに向かっていることを、ほんとうに心配している。 恐ろしいことが起こると思う。 これからの 5年間で、たいへんな問題が多発するだろう」と、彼は言う

そして、「クラウドでは、あなたは何も所有できない。 すでに、それを放棄すると、署名しているのだ」と、彼は続ける。 つまり、あなたの利用するサービスには、クラウド・プロバイダーを過度に保護する契約が添付されており、それがコンピュータ・ユーザーを拘束することになる。

「私は、それらを自分のものにしておきたいのだ。多くの人々が、それら全てが、自分のコンピュータ上にあると捉えている。しかし、私が念押ししておきたいのは、すべてをクラウド上の Web に移行してしまうと、それらに対するコントロールを失うということだ」と、Wozniak が言う。

Is Wozniak right? Yes and no. You do lose some control in the cloud, but that doesn’t mean the future he predicts is inevitable. Many cloud providers allow easy export and download of your data, and most have great disaster recovery capabilities to make sure they can restore your data if disaster strikes.

Wozniak は正しいのだろうか? 正しくもあり、また、間違ってもいる。 たしかに、クラウドでは、すべてをコントロールすることはできないが、だからと言って、彼の予言する未来が、避けられないわけでもない。 多くのクラウド・プロバイダが提供するものとして、ユーザー・データの容易なエクスポートとダウロードがある。そして大半のプロバイダが、大惨事からのリカバリー機能を有しており、あなたのデータを確実に復元するはずだ。

And of course if you really want to be protected, if you really want to maintain total control of your data, you can try a service like Backupify (full disclosure, I co-founded the company), which makes daily automated backups of all your cloud data. With a secure second copy in another location that is under your control, you can be sure you are protected even if your cloud provider has a problem.

そして、もちろん、あなたがプロテクションを望むなら、また、データ全体のコントロールを維持したいと望むなら、たとえば Backupifyのようなサービスを試すことができる(私が同社の Co-Founder であることを明言しておく)。 こうしたサービスでは、すべてのクラウド・データを、自動的にデイリー・バックアップすることが可能である。 あなたがコントロールできる別のロケーションに、安全のためのコピーを作ることで、たとえクラウド・プロバイダーが問題を起こしても、あなたは確実にプロテクトされる。

Turning control over to someone else can be scary, but if your Gmail data, Salesforce data, or Flickr Photos are too important to live without, take a backup. In the cloud, backup is control.

他の誰かにコントロールを委ねることは、恐しいことを引き起こす可能性を持つため、Gmail や Salesforce、Flickr Photos などのデータが、きわめて重要なものであるなら、バックアップを取るべきである。 クラウドにおいては、バックアップがコントロールである。

Jack Welch advised to “control your own destiny or someone else will.” Don’t let the cloud control you, but don’t be a luddite and ignore the advantages of moving to the cloud. Take a backup. Keep a second copy. Use the same measures to protect your data in a cloud world that you used before you ever heard the word “cloud”. Then you can listen to Steve Wozniak, but ignore him.

Jack Welch は、「自分で運命をコントロールしなければ、他の誰かが、それをコントロールしてしまう」と、アドバイスしている。 クラウドが、あなたをコントロールしてはいけない。しかし、クラウドへの移行におけるアドバンテージを、否定することもなければ、無視する必要もない。 バックアップを取るべきである。 そして、コピーを保有すべきである。 あなたが、「クラウド」という言葉を知る前に使っていた、データを守るための手法を、クラウドの世界でも用いるべきだ。 そして、あなたは、Steve Wozniak の言葉に耳を傾けるべきであり、また、無視すべきでもある。

ーーーーー

imageそうなんですよね。 Agile_Cat の場合は、この WordPress と Evernote のバックアップが必要だと思ってます。 WordPress に関しては、自分でエクスポート/ダウンロードを行なっていますが、何らかのサービスを利用することで、自動化したいと考えています。 Evernote も、サービスを探さねければと考えています。 こちらは、プレミアムなので、そのくらいのサービスがあっても良いのにと、思ってしまいますね。 ーーー image

ーーーーー

<関連>

今度は Yahoo のアカウント情報が漏れた : このツールで自分の安全を確認しよう
スマホ 利用にマッタをかける、米エンタープライズたち
BYOD – エンタープライズは生産性の向上とセキュリティ・リスクを秤にかける
赤いオペラと 緑のエバノ _4 : Evernote は記憶を体系化する
赤いオペラと 緑のエバノ _5 : 紙を捨てたドキュメント

 

SkyDrive は、PC-to-PC 同期に対応しないのか?

Posted in Microsoft, Mobile by Agile Cat on February 28, 2012

SkyDrive Isn’t Getting PC-to-PC Syncing
http://wp.me/pwo1E-3XT
by
Paul Paliath – 23rd Feb 2012
http://techie-buzz.com/microsoft/skydrive-isnt-getting-pc-to-pc-syncing.html

_ Techie Buzz

Now, this bit of news will be a bummer to you Live Mesh users out there who are taking advantage of device-to-device syncing: In the upcoming major SkyDrive update that we recently wrote about, Microsoft has no plans to implement this feature when SkyDrive swallows up Mesh. Here’s a comment from SkyDrive team member Mike Torres on the SkyDrive announcement post on Building Windows 8:

数多くの Live Mesh ユーザーにとって、つまり、Device-to-Device の同期という先進の機能を使っているユーザーにとって、ちょっとガッカリするニュースだ。 私たちが以前に書いた、間もなく訪れる SkyDrive メジャー・アップデートにおいて、SkyDrive が Mesh を取り込むというのに、その機能を実装する計画を、Microsoft は持っていないと言うのだ。 ここに、 SkyDrive チームメンバーである Mike Torres が、Building Windows 8 にポストした、SkyDrive に関するアナウンスメントがある:

We won’t be offering a way to sync between PCs without using the cloud as we’ve found that it adds complexity. Both technical complexity as well as, more importantly, complexity in the overall user model. The SkyDrive model is really quite simple in that it’s “cloud-first” and not “cloud-optional” which means you no longer have to worry about the timing of various PCs being online to sync, or having files that are only available on PCs but not through SkyDrive.com or mobile devices. Conflicts are far less likely as well since the cloud is always “online”. The fetch feature addresses the need to “get back” to stuff that you haven’t put in SkyDrive yet. There are tradeoffs either way, we realize that, but we decided to focus on a simple model and really work to get that right.

私たちが、クラウドを使うことなく、PC 間の同期させる方式を提供したくないと思ったのは、それによる複雑さの増大に気付いたときだった。 そこには、テクニカルな複雑さだけではなく、ユーザー・モデル全体の複雑さという、さらに厄介な問題がある。SkyDrive モデルは、“cloud-first” であり “cloud-optional” ではないという点で、きわめてシンプルなものである。それにより、オンラインにある各種の PC が、同期するタイミングについて、もう心配しなくてもよくなる。あるいは、PC 上でのみ利用できるファイルを持つことになるが、それらは SkyDrive.com や モバイル・デバイスを介したものではなくなる。 そのクラウドは、常に "online" であるため、コンフリクションが生じる可能性は、殆ど無いはずだ。まだ、SkyDrive に入れていないファイルを、“get back” させる必要性に対して、フェッチ機能により取り組むことになる。 私たちが実現する方式には、いずれにしろトレードオフがある。 そして、私たちは、シンプルなモデルにフォーカスし、また、それを正確に動作させることに決めた。

imageIt turns out that Mike Torres, Omar Shahine (the SkyDrive guys), and Steven Sinofsky have all been actively answering the questions of curious users on the original blog post. LiveSide has a list of some of the more important things revealed in the comment thread, including a comment where Mike addresses the difference between Microsoft’s intent with SkyDrive, and a cloud backup solution.

オリジナルのブログ・ポストでは、知りたがり屋のユーザーからのすべての質問に対して、Mike Torres と、Omar Shahine(SkyDrive 担当)、Steven Sinofsky が回答している状況が分かる。 LiveSide には、コメント・スレッドで明らかになった重要な事柄がリストアップされている。そこには、Microsoft が考える SkyDrive と、クラウド・バックアップ・ソリューションとの違いについて、Mike が発したコメントも含まれる。

While this is an unfortunate feature omission, the SkyDrive update is still huge, and I look forward to using SkyDrive regularly following the release of the desktop clients.

この機能の欠落は残念であるが、SkyDrive のアップデートは広範囲におよぶ。 そして、私は、これからリリースされるデスクトップ・クライアントから、SkyDrive を常用するのを楽しみにしている。

ーーーーー

TAG indexこの Mike Torres さん、とても苦労しながら説明していますが、要するに、ローカル・ファイルと SkyDrive ファイルは、共有も同期もされない別物になる、ということだと思います。 Windows 8 on ARM も軽量級の OS を目指すようですし、この SkyDrive における選択も正しい方向性を示しているように思えます。 ただ、Microsoft として苦しいのは、Offce 15(Office 2013)との整合性がとれなくなることなのかもしれません。 それとも、Offce 15 では、ユーザー・ファイルは SkyDrive に、、、という使い方が主流になるのでしょうか? ーーー ac-stamp-25

ーーーーー

<関連>

Windows 8 on ARM は .NET とサヨナラしてしまうのか?
Microsoft が新たに考えるべき、post-PC 時代の Office とは
Microsoft は、もはや Office の会社と呼ぶべきなのか?
もう 1つの、Microsoft Office for iPad はいかが?
Google Chrome のシェアが、年末には 50% に到達する?

クラウドに潜む、見えないコストについて言及しておこう

Posted in .Selected, Miscs, Research by Agile Cat on September 12, 2011

Cloud Computing: Uncovering the Hidden Costs of the Cloud
By Dick Weisinger, on September 7th, 2011
http://www.formtek.com/blog/?p=2380

_ formtek

Cloud Computing can offer significant advantages over traditional on-premise computing, but those benefits don’t always come as cheaply as they might appear on the surface. Some ‘hidden’ or unanticipated cloud computing costs include the following:

クラウド・コンピューティングは、従来からのオンプレミス・コンピューティングに対して大きなアドバンテージを提供するが、それらの本質的なメリットは、表面的に現われるものほど、安価に得られるわけではない。 クラウド・コンピューティングには、以下のような、隠されたコストや、予測できないコストが含まれる:

Bandwidth costs and limitations – Successful cloud computing relies on fast, reliable and cheap broadband communication.  Slow response times from applications mean that employees aren’t as productive as they could be.  You’ll need to consider what you need to pay your ISP for broadband usage.  You’ll also want to check fees related to  transfer data to and from the cloud — SaaS applications sometimes charge more once  data transmissions exceed a specified threshold.   High-activity applications will be most affected by these costs.

クラウド・コンピューティングの成功には、高速で、信頼でき、安価な、ブロードバンド通信が欠かせない。  アプリケーションからのレスポンス・タイムが長くなると、それを利用する従業員たちの生産性が、本来のレベルまで到達しなくなる。  したがって、ブロードバンドのりようについて、どのような対価を ISP に支払うべきかと、考えることが必要になるだろう。さらに、クラウドとのデータ転送に関連する料金を、チェックしたくなるだろう。つまり、SaaS アプリケーションの場合には、指定された閾値を超えるデータ転送が、発生するケースがあり得るからだ。 アクティビティの高いアプリケーションの場合には、それらのコストによる影響を受け易くなる。

imageData Storage Costs – You’ll need to pay for the storage space occupied by your data in the cloud, whether or not that data is being actively used.  For SaaS applications, very often data storage costs will be charged in addition to standard application usage fees.  If you don’t have that much data, there may be no additional charge, or the charge may be very minimal, but if you have a lot of data, you’ll most likely see monthly billings for the storage of that data.

クラウドでは、ユーザー・データが占めるストレージ空間に対して、それらデータが使用頻度に関係なく、支払いが生じてくるだろう。  SaaS アプリケーションの場合には、多くのケースにおいて、アプリケーションのための通常料金の他にも、追加のコストが生じるだろう。  大量のデータをストアしてない場合には、追加料金が生じないこともあれば、きわめて少額で済むこともあるだろう。しかし、その量が大きければ、毎月のストレージ使用料から目を離せなくなるだろう。

Lost Depreciation Write-Offs – Companies with on-premise hardware are able to claim hardware depreciation, something which you can’t do when the applications run in the cloud.  That’s an extra reduction in the cost of running in-house applications that is often overlooked when comparing the costs of in-house versus cloud computing.

オンプレミス・ハードウェアを所有する企業は、アプリケーションをクラウド上で運用するときには得られない、たとえばハードウェア価格の低下といった、コスト面でのメリットを主張できるだろう。  それは、インハウスとクラウドの比較において、しばしば見落とされる、アプリケーションのインハウス運用における、もう1つのコスト削減の観点である。

Customization Costs – Maybe this cost is not that hidden, but remember that once your data is in the cloud, any plan to retrofit or customize the application to better fit the way your business works can be expensive.

おそらく、このコストは隠されたものではない。 しかし、データがクラウドに置かれた直後から、それぞれの企業に特化したアプリケーションの改造やカスタマイズのプランが、高額なものになり得ると覚えておくべきだ。

One-time Migration Costs – Moving an application to the cloud means that your existing data will need to be migrated and uploaded into the target destination.   The costs involved in migration can vary dramatically depending on how easy it is to map the data from the existing repository to the new one.

クラウドへ向けたアプリケーションの移行は、ターゲット・デスティネーションへ向けた、既存データのアップロードも必要とする。   そのためのコストは、新旧のリポジトリ間でのデータ・マッピングが、どの程度まで容易になるかにより、大きく変動するだろう。

Integration Costs – If you want or need to be able to integrate your new cloud applications with other applications, you may need to pay for the integration between those applications.  Costs to do this will vary widely depending on the extent of the integration which you plan to do.

新規のクラウド・アプリケーションと、他のアプリケーションを統合する場合には、そのためのインテグレーション費用を、支払う必要性が生じるだろう。  そのためのコストは、計画される統合の度合いにより、大きく変化するだろう。

Backups – Don’t forget backups and disaster recovery planning.  There may be additional costs involved in getting your cloud data backed up on a regular basis.

バックアップと、RD(disaster recovery)の計画を忘れてはいけない。  レギュラー・ベースに加えて、クラウド・データのバックアップを得るためには、追加料金が生じるだろう。

Exit Plan – Spend the time to know how you would be able to migrate from a cloud service if it doesn’t work out for you.  Make sure that an exit strategy is possible.

これから利用するクラウド・サービスが、あなたのビジネスにフィットしない場合のために、そこからの移行について検討するための、時間を確保すべきだ。  EXIT ストラテジーが、実現可能であることを確認すべきである。

ーーーーー

TAG indexあらかじめ お断りしておきますが、この Formtek はアンチ・クラウドでは、決して有りません。 そして、このポストに関しても、クラウドを促進する上で、ユーザー視点から考えておくべき問題点を指摘しているのだと思います。 おそらく、これらの見えないコストは、クラウド・プロバイダー側から積極的に言及されるものではなく、また、ユーザー側で整理・蓄積しておくべき知見ということなのでしょう。たとえば、Backup の項目に該当するものとしては、AWS のダウンにおいて、ここに投資していた Netflix には何事も起こらなかったという事例があります。そして、一番最後の Exit Plan などは、一番の盲点だと思います。 そのために考える時間も、ユーザーのコストなのですよと、教えてくれています。いつものとおり簡潔な言い回しですが、Formtek は素晴らしいと、感心してしまいます。 ーーー __AC Stamp 2

ーーーーー

<関連>

OSS に対する企業意識の調査 – 予想以上の期待度にビックリ!
人々はクラウド・ストレージに、何を望むのかという調査の結果
SaaS マーケットは、2015 年までに 2倍に成長する
クラウドへの移行を、経済面から考察する – Pennsylvania 州立大学
クラウドは 他の IT と比べて、4倍速で急成長していく – IDC

%d bloggers like this: