Agile Cat — in the cloud

Google の 2014 Q2 収支報告:モバイル・ベースの薄利多売に投資家たちは OK サイン!

Posted in .Selected, Google, Research by Agile Cat on July 20, 2014

Google Misses On EPS, Beats On Revenue
http://wp.me/pwo1E-7G8
Jay Yarow and Jillian D’Onfro – Jul. 17, 2014
http://www.businessinsider.com/google-q2-earnings-2014-7

_ Business Insider

Google earnings are out! It’s a miss on the bottom line, but a beat on the top line:

Google の 2014年 Q2 収支が発表された。 その内容は、予想に対して、最終損益では下回り、売上では上回るというものであった:

Getty / Justin Sullivan

  • Non-GAAP EPS: $6.08 versus $6.25 expected
  • Revenue ex-TAC: $12.67 billion versus $12.32 billion expected
  • Gross revenue was $15.96 billion, which is up 22%, versus expectations of $15.61 billion
  • Non-GAAP (Generally Accepted Accounting Principles) EPS(Earning Share): 予測の $6.25 に対して $6.08
  • TAC 処理前の売上: 予測値である $12.32 billion に対して、$12.67 billion
  • 粗利益は 22% 増加の $15.96 billion。 予測値は $15.61 billion

     参考: TAC について調べてみました - 山口隼也さん

Google also announced that long time sales boss Nikesh Arora is leaving the company, going to Softbank where he will be a vice chairman and CEO of its Internet and Media division. Omid Kordestani will take Arora’s place.

また、Google は、長年に渡って販売部門を率いてきた Nikesh Arora が退職し、Softbank における Internet and Media Division の Vice Chairman and CEO を務めることになると発表した。 そして、彼の後任は、Omid Kordestani が務めることになる。

The stock is up modestly after-hours. The most important thing investors were watching was paid clicks and cost per click:

なお、Google の株価は、この発表の数時間後から、ゆるやかに上昇している。 そして、投資家たちが最も重視していたのは、Paid Clicks と Cost Per Click の推移である:

Paid clicks increased approximately 25% over the second quarter of 2013 and increased approximately 2% over the first quarter of 2014. Cost per click, CPC, was down 6% from the previous year. However, that’s a modest increase over the first quarter of the year, when CPC was down by 9% year-over-year. It remained constant from the first quarter of 2014.

Paid Clicks は、2013年 Q2 に対して約 25% の増加となり、また、2014年 Q1 に対しては約 2% の増加である。また、Cost Per Click(CPC) は、前年比で 6% の減少となる。しかし、前年比が 9% ダウンだった 2014年 Q1 と比べると、若干の増加である。つまり、2014年に入ってからは、ほとんど一定といえる状況にある。

BII

Here’s a look at the change in Google’s CPC over the last few years, from Business Insider Intelligence:

以下の Business Insider Intelligence からのチャートは、この数年における Google の CPC の推移を示している:

The numbers show that even as mobile ads become a larger part of its business, Google still can’t charge as much for them as it can for desktop ads. In the earnings call, though, Nikesh Arora said that there’s "huge revenue opportunity" for mobile, and  Google expects that mobile ads will eventually be more lucrative than desktop.

この数字が示すのは、Google のビジネスにとって、モバイル・アドが大きなパートを占めるようになり、また、デスクトップ・アドから大きな利益を挙げられないという状況である。しかし、この決算報告では発表で Nikesh Arora は、モバイル・アドには「 膨大な収益のチャンス」があり、また、最終的にはデスクトップ・アドよりも大きな利益を生じると、Google が期待していることを述べている。

Here’s a nice chart from from Jan Dawson:

Jan Dawson からの分かりやすいチャート:

Google made a few acquisitions this year, including Titan Aerospace, a drone company, and Skybox Imaging, a satellite service. These acquisitions (and the hundreds of millions of dollars that they required) will be helpful for Google’s "moonshot" type projects, and on the call, an investor asked about Google’s timelines for profitability for these various initiatives.

今年の Google は、いくつかの企業買収を実施しているが、その中には Titan Aerospace や、ドローン企業である Skybox Imaging などが含まれる。これらの買収(と要した対価)は、Google  における Moon Shot タイプのプロジェクトを支援するだろうが、今回の説明会では、こうした試みが収益を上げるまでのタイムラインについて、ある投資家が質問していた。

And here’s Google revenue:

そして、Google の収支内容と、国内外への依存度に関するチャート:

The company’s ceded that these are long-term projects, and although it’s constantly updating its theses about profitabilty, these are multi-year commitments that could take decades.

それに対して Google は、それらが長期的なプロジェクトであり、また、収益性については随時レポートしていくが、数十年もかかる可能性があると、真正面から答えていた。

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収益を上げるために企業は存在するのか? それとも、企業を成長させるために、収益を拡大する必要性が生じるのか? おそらく、どちらも正解なのでしょうが、Google や Facebook などの、広告を収益の柱とする企業は、後者の色合いが強いように思えます。たとえば、Apple の iPhone のような、空前の利益をもたらす商品は持ちませんが、確実に右肩上がりの結果を残すという、足腰の強さを感じます。 それぞれが、大変な努力を積み上げた結果なのでしょうが、なんとなく『 左ウチワ 』に見えてしまいますね :)

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Google と Facebook が支配する モバイル広告の世界:それを示す1枚のチャート

Posted in Advertising, Facebook, Google, Research by Agile Cat on July 18, 2014

CHART OF THE DAY: Google And Facebook Rule Mobile Advertising — And No One Else Is Even Close
http://wp.me/pwo1E-7G0

Dave Smith – Jul. 15, 2014
http://www.businessinsider.com/google-and-facebook-rule-mobile-advertising-2014-7

_ Business Insider

Google is the king of digital advertising, particularly on mobile devices, and the latest data from eMarketer charted for us by Statista proves it.

Google は、デジタル・アドの王者であり、とりわけモバイル・デバイスで勢力を誇るという、eMarketer による最新データを、Statista がチャートにしてくれた。

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Statista

Google accounts for more than half of all mobile ad revenue worldwide, while Facebook has been steadily increasing its market share of mobile ad revenue each year since 2012, the year it went public. Facebook already accounts for more than one-fifth of all mobile ad revenue. Between Facebook and Google, the companies could rake in more than 70% of mobile ad money in 2014.

Google は、グローバルなモバイル・アド収入の過半数を占めているが、Facebook も、株式を公開した 2012年以来、毎年ごとにモバイル・アドにおけるシェアを高めてきている。 そして、すでに Facebook は、すべてのモバイル・アド売上に対して、1/5 以上のシェアを占めている。  つまり、Facebook と Google という二社により、2014年におけるモバイル・アドの 70%以上の売上が、掻き集められてしまう可能性があるのだ。

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誰もが知っているとおり、Google が広告ビジネスを成功させる以前の IT 業界にはに、プロダクトと対価を交換する以外に、利益を生み出す仕組みはありませんでした。 そして、プロダクトからサービスへの移行が進んでいますが、いまも数多くの企業が、それらに対する対価により、事業を営んでいるという現実があります。 しかし、Google と Facebook の二社は、集客する場を作り出し、そこに広告を導入することで、多額の収益を安定して得るという、とてもスペシャルなポジションを確保しています。 もちろん、ユーザーを集めるためのアイデアやテクノロジーを、継続して磨き続けなければなりませんが、それさえ確保すれば、この世界における商品経済が続く限り、その仕組みの根幹から、尽きることのないマージンを手にしていけるわけです。 

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やっぱり、日本人は iPhone が大好きなんだ! それを示す1枚のチャート

Posted in Apple, Asia, Google, Mobile, Research by Agile Cat on July 14, 2014

CHART OF THE DAY: Android Leads iOS In Several Key Regions — Except Japan
http://wp.me/pwo1E-7EY
Dave Smith – Jul. 9, 2014
http://www.businessinsider.com/-android-leads-ios-in-several-key-regions-2014-7

_ Business Insider

As we mentioned in Tuesday’s Chart Of The Day, Android is far behind iOS in terms of mobile web traffic, but Google’s open operating system still maintains a strong lead over Apple’s mobile platform in terms of global market share of smartphone sales.

火曜日の Chart Of The Day で示したように、モバイル Web トラフィックの観点では、Android は iOS に大きく遅れをとっている。 しかし、この Google オープン・オペレーティング・システムを、グローバルにおけるスマートフォン販売の観点で見ると、Apple のモバイル・プラットフォームに対して、強烈なリードを保持していることが分かる。

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Statista

Thanks to the latest data from Kantar Worldpanel charted for us by Statista, you can see how Android has maintained a clear advantage in several major regions over the last three months, including the U.S., China, and five prominent EU countries including Germany, France, Spain, Italy and the UK. But, by a narrow margin, Apple’s iOS is still more popular than Android in Japan, which is one of the leading nations in terms of science and technology R&D.

Kantar Worldpanel による最新データを、Statista がチャートにしてくれたことに感謝しなければならない。 この 3ヶ月の間、いくつかの主要マーケットにおいて、どれほど Android が優位性を維持しているのか、それを容易に確認できる。U.S. と China だけではなく、EU の主要 5カ国である、Germany/France/Spain/Italy/UK が、その中に含まれる。しかし、僅差ではあるが、Japan においては、Apple の iOS の方が Android よりも優位となっている。 言うまでもなく、同国は科学技術の研究開発の面で、世界の主要国の一角を占めている。

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先日に、「 アメリカの iOS は Android を寄せ付けない 」という抄訳をポストしましたが、アメリカ市場におけるデバイス数を比較すると、こんなに Android の方が多いのに、トラフィックは iOS が圧勝という、とても混沌とした状況にあることが分かります。 その理由を知りたいと、以前から情報をあさってはいるのですが、まだ、見つかりません。 この2つの OS の、平均的ユーザーのプロファイルを比較すると、とても興味深い事実が明らかになると思うのですが・・・ 

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Agile_Cat:2014年 6月の マトメ : クラウドは何処へ向かうのか?

Posted in Asia, Facebook, Google, Mobile, Research by Agile Cat on July 13, 2014

Asia、Bare-Metal、そして DDoS・・・
http://wp.me/pwo1E-7EM

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いつもの通り、導線を分析するためのリフェラル数(参照数)からですが、今月は月初も忙しく、このポストで紹介するデータは、7月10日の時点で抽出したものになってしまいました。 ゴールデン・ウィークのある 5月と比べると、まぁまぁ という感じがします。 それと、チャートには反映していませんが、NewsPicks が 5月に 4000、6月に 2000というPV を得ています。7月にもリフェラルがあるのなら、新たに加えたいと思っています。

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そして、トップ・ポストの方ですが、サブ・タイトルに記したように、アジアとベアメタルと DDoS に関するトピックが上位を占めているように思えます。 Facebook のデータセンターは非仮想ですでの、Instagram マイグレーションの記事も、ベアメタルに関連します。 そして、6月ということは、ちょうど 2014年の折り返し地点にもなります。 この半年で、モバイルとクラウドが当たり前というふうに、広く認識されるようになったと思いますが、それぞれがアジアという地域で爆発的に成長する一方で、DDoS 攻撃という厄介な問題も、そのスケールを大きく広げています。そんな感じの 6月でした。

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1: 昨日に Evernote を襲った DDoS 攻撃も、400 Gbps 規模だったのか?
2:
Instagram が達成した史上最大のマイグレ:200億枚のイメージを AWS から FB へ!
3: Google のインフラ投資は ケタ外れ:それを示す1枚のチャート
4:
Chrome が Explorer をアメリカでも逆転: 大きな流れを Adobe の調査が裏付ける
5: これからの5年で、アジアがモバイル市場を完全支配する:それを示す1枚のチャート
6: 世界最大の Web サイトは ? ビジター数をチャートで比べる!
7:
Nexus 6 は Google I/O に登場するのか? 予測される 5つの特徴を並べてみる!
8: Facebook と Open Compute から、Wedge という名の オープン・スイッチが発表!
9: 世界のメディアは モバイルのために存在する:それを示す1枚のチャート
10:
Cloud の調査: Docker によるアプリのパッケージ化が、実績を残し始めている!
11: WWDC での Tim Cook の Android 批判:いったい、誰にとってイタイ話なのか?
12: Rackspace の OnMetal サービスが、Post-VM 時代のクラウドを提起する
13:
この月曜日に、記録破りの DDoS 攻撃が仕掛けられた!
14:
木曜日の夕方に生じた Facebook のダウンは、中国からの DDoS 攻撃だったのか?
15: ファブレットが絶好調になってきた:スマホとタブレットを上回る成長
16:
iOS と Android による 世界大戦 – 2014年/5月
17:
Office For iPad がリリースされた:Word/Excel/PowerPoint の DL は ココだ!
18: Cloud の調査: すべては Hybrid へと集約されていくのか?
19:
iPad Air の LTE を調査した : これは 実質的に SIM フリー だ!
20:
なぜ、IBM は Power チップをオープン化したのか? Google の戦略は何処に?


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なお、ランクインはしていませんが、以下のポストも、とても興味深いものなので、まだ、という方は、ぜひ ご覧ください。先月は、ダイレクト接続の話が多かったですが、それは Hybrid 絡みの動向でもあります。 そこに、Bare-Metal が加わり、Docker が後押しするような展開になるのでしょうかね? また、Post-PC 関連では、HTC に勢いが出てきた感じがします。 頑張って欲しいですね!

Hybrid がクラウド・チャンプになるという、TechNavio の分析とは?
SSD のビジネスは、2014年に 60% も拡大する : 台湾からのレポート
PC の 伸びしろを、すべて食い尽くした Tablet : それを示す1枚のチャート
Nexus 9 は登場するのか? HTC の Volantis 8.9-inch が有力候補として浮上してきた!

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image繰り返しになりますが、アジアの持つポテンシャルは凄まじく、モバイルとクラウドが、その成長を支えるという構造が、世界の IT の基礎を作っていくことになりそうです。 もう、すでに、その片鱗が現れていますが、まだまだ余力は十分であり、少なくとも、2020年ころまでは、世界がアジアのマーケットに注目し続けるはずです。 その中でも、これから面白くなるのはインドだと思っています。 中国に匹敵する人口を有し、中国のように障壁を作ることもなく、ブロードバンドをパスして、一挙にモバイル・ネットワークでインフラを構築しようとしています。ご興味がありましたら、Cloud News Asia の India カテゴリをご覧ください。 ちょっと、驚くはずです :)  image7_thumb_thumb_thumb_thumb_thumb[2]

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<関連>

Agile_Cat:2014年 5月の マトメ : 気になるダイレクト接続
Agile_Cat:2014年 4月の マトメ : がんばれ Twitter
Agile_Cat:2014年 3月の マトメ : モバイルとマネタイズ
Agile_Cat:2014年 2月の マトメ : 気合を入れた Open IX
Agile_Cat:2014年 1月の マトメ : 好調の FB と 低調の TW
Agile_Cat:2013年 12月の マトメ : ノンビリとした師走です

アメリカの iOS は Android を寄せ付けない:その Web トラフィックを1枚のチャートで!

Posted in Apple, Google, Mobile, Post-PC, Research by Agile Cat on July 11, 2014

CHART OF THE DAY: iOS Continues To Dominate Android In Web Traffic
http://wp.me/pwo1E-7Ey

Dave Smith – Jul. 8, 2014
http://www.businessinsider.com/chart-of-the-day-ios-continues-to-dominate-android-in-web-traffic-2014-7

_ Business Insider

As has been the case for the last few years, Apple’s mobile operating system has remained dominant in the U.S., successfully fending off Android, Windows 8, and others in terms of market share of mobile web traffic.

この数年の間において、Apple のモバイル・オペレーティング・システムは、U.S. のマーケットを支配し続けている。つまり、モバイル Web トラフィックという観点において、Android や Windows 8 などの追撃を、かわし続けているのだ。

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Statista

According to the latest data from Quantcast and Wall Street firm Piper Jaffray — charted for us by Statista — iOS is still responsible for the lion’s share of mobile web traffic, accounting for 60%. Android, meanwhile, has increased its web traffic market share from a year ago from 29% to 33%, but it still has a long way to go before it can catch up to Apple.

Wall Street グループの Piper Jaffray および、Quantcast からの最新データを、Statista がチャートにしてくれた。それによると、依然として iOS のモバイル Web トラフィックは、全体の半数以上となる 60% を占めている。その一方で Android は、前年の 29% から 33% へと、Web トラフィックのシェアを増やしている。しかし、Apple に追い付けるかとなると、まだまだ長い道のりを残している。

It’s important to note, however, that Android is dominating iOS when it comes to market share of global sales, with Android owning north of 81% while iOS only accounts for about 13% of all smartphones sold around the world, according to IDC.

それは、きわめて重要な指摘であるが、IDC によると、グローバルにおけるモバイル・フォンに関しては、Android が販売量を支配している。つまり、Android の 81% に対して、iOS のシェアは 13% 程度に過ぎないのだ。

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これとは別の、デバイスの販売量を示すデータでは、アメリカ市場でも Android が優位に立っていますが、Web トラフィックとなると、iOS の支配が続いているようです。 従量制の課金へ移行してしまったアメリカのモバイル市場では、iPhone を所有する富裕層の人々が、使いたいだけトラフィックを消費し、その結果が、こうした数字に現れているとでも言うのでしょうかね?  3年ほど前のことですが、OCP Summit で NY に行ったときの地下鉄で、スマホを触っているヒスパニック系やアフリカ系の人たちの手元を覗いてみると、その大半が Android だったことを思い出しました。もちろん、複数の要因が絡み合った結果なのでしょうが、とても興味深い現象です。

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Apple が Google を攻める 米国スマホ市場 : それを示す1枚のチャート
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ファブレットが絶好調になってきた:スマホとタブレットを上回る成長を1枚のチャートで
Chrome が Explorer をアメリカでも逆転: この大きな流れを Adobe の調査が裏付ける
iOS と Android による 世界大戦 – 2014年/5月

2014年は合わせて5億台:Android One が狙う中国とインドの市場を1枚のチャートで!

Posted in Google, Mobile, Post-PC, Research, Telecom by Agile Cat on July 9, 2014

Android One Will Help Google Protect Against Forked Android Phones
http://wp.me/pwo1E-7Ec

Tony DanovaJun. 26, 2014
http://www.businessinsider.com/android-one-may-help-google-protect-its-platform-from-becoming-overrun-with-forks-in-emerging-markets-2014-6

_ Business Insider

At the Google I/O conference Wednesday afternoon, Sundar Pichai announced a new Android platform initiative to target users in emerging markets.

Google I/O カンファレンスの水曜日(6/25)の午後に、Sundar Pichai が発表した新たな Android プラットフォーム構想とは、新興国マーケットのユーザーをターゲットにするものであった。

With this project — dubbed Android One — Google will work hand-in-hand with low-cost smartphone manufacturers in emerging markets, providing them with a stock version of Google’s Android to run on their devices, as well as hardware specifications that manufacturers can use to build cheap Android phones.

Android One と呼ばれる、このプロジェクトにより Google は、途上国マーケットで低価格のスマホを製造するメーカーと、手を携えていくことになる。そして、Google Android の基本的なバージョンを、それらのデバイス上で走らせるだけではなく、安価な Android Phone を製造するために用いる、ハードウェアの仕様も提供することになる。

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BII

The idea is to target mobile users in burgeoning mobile markets where the next billion smartphones will be sold — like India, where the Android One program will launch. Google already has Android One devices in development with Indian vendors Micromax, Karbonn Mobile, and Spice Mobile.

この発想は、次の 10億人を抱えることで急成長していく、新たなスマホ市場のユーザーをターゲットしたものであり、具体的にいうと、たとえばインドなどで、Android One プログラムを立ち上げていくことである。そして、すでに Google は、インドのベンダーである、Micromax/Karbonn Mobile/Spice Mobile などと、Android One デバイスを開発している最中である。

BI Intelligence finds that India alone will combine for over 200 million smartphone sales in 2014, followed by markets like Brazil and Indonesia.

BI Intelligence は、2014年の India では 200 Million のスマホが販売され、そこに Brazil や Indonesia が追随すると見ている。

In these countries, sales to people buying smartphones for the first time will absolutely overshadow sales in developed markets. And many of these first-time smartphone users will be buying from local manufacturers making cheap but serviceable smartphones. Google wants to make sure its Android platform is part of this movement. As much as possible, Google wants to move towards one software and hardware standard in the low-end market.

これらの国では、初めてスマホを購入する人々が圧倒的な多数を占めており、また、先進国のマーケットにおける販売量を希薄なものに変えてしまう。そして、これからスマホを手にするユーザーの多くは、安価であっても実用性のあるスマホを製造する、ローカルのメーカーから購入することになる。Google は Android プラットフォームで、このムーブメントの一部を担いたいと考えている。つまり Google は、ローエンド市場におけるソフトウェアとハードウェアの標準を、可能な限り一元化したいと思っているのだ。

Why?

Because these local manufacturers may otherwise turn to forked versions of Android — devices running on the Android Open Source Project (AOSP) — which essentially cut Google out of several of its key services and potential revenue streams.

そうしないと、ローカルのメーカーたちは、Android Open Source Project (AOSP) へと、つまりフォークされた Android のバージョンへと流れてしまい、Google が提供する基本的なサービスと、収益への道筋が絶たれてしまうからである。

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このポストですが、Android One の戦略もさることながら、中国とインドにおける凄まじいモバイルの成長の方に、自分自身の関心が引き寄せられてしまいます。 これまでにも、この両国で、2014年には 2億台のスマホが販売されるという情報は得てはいたのですが、チャートで表現してもらうと、あらためて状況を認識してしまいます。もちろん、モバイル・サブスクライバーの数といっても、それぞれの国々における経済指標の一つに過ぎないのですが、その未来を保証するものだとも想像できます。 そして、このチャートから、BRIC 4カ国 + Indonesia を消し去った空想の世界の中で、この国の立ち位置を捉えようとしている日本人が、まだまだ多数を占めているようにも思えるのです。さらに一言付け加えるなら、アジアの国々におけるドラスティックな IT の近代化を指摘したいです。 たとえば、中国では サーバーの経済性を高めるための、OCP にも似た Scorpio という動きがあり、Baibu や Tencent や Alibaba といった大手と、各種のテレコム系が相乗りすることで、データセンターのコストを大幅に削減しているのです。 また、インド政府は、100% 外資のモバイル・キャリアを受け入れ、モバイル・コミュニケーションの立ち上げ期間を、一瞬のうちに走り抜けようとしているのです。

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Android L の狙いは バッテリー・ライフ : KitKat に対して 36% 増の実行時間が計測された!

Posted in Google, Mobile, Post-PC, Research by Agile Cat on July 3, 2014

It Looks Like Google’s Plan To Improve Your Android Phone’s Battery Life Is Working
http://wp.me/pwo1E-7Do

Lisa Eadicicco – Jul. 1, 2014
http://www.businessinsider.com/android-l-features-and-battery-life-2014-7

_ Business Insider

Google just launched the developer preview for its upcoming version of Android last week, and some tinkerers have already put the new software to the test.

Android 次期バージョンのデベロッパー・プレビューを、Google が開始したのは先週のことであるが、すでに何人かのイジリ屋たちが、この新しいソフトウェアを試し始めている。

Dan Frommer
Business Insider

Ron Amadeo at Ars Technica ran the website’s battery test on a phone running Android L  to see just how well Google’s new battery saver initiative works in practice. Android L comes with a host of new features, mostly backend enhancements, aimed at extending general battery life across Android devices called Project Volta.

Ars Technica の Ron Amadeo も、Google が新たに提供する Battery Saver Initiative が、どの程度まで機能するのかを確認するために、このサイトのバッテリー・テストで Android L を実際に測定してみた。 Android L は、主としてバックエンドを拡張する機能を携えて登場するが、それらは、バッテリー・ライフの改善を目的とした Project Volta と呼ばれるものであり、各種の Android デバイスを横断的に網羅していくという。

An improved battery stat tracker called Battery Historian and new application programming interfaces designed to cut down on wasted effort are part of Google’s plan to boost battery life.

Battery Historian と呼ばれるバッテリー・トラッカーを改善し、また、無駄な処理を削減するための API を新たにデザインすることで、バッテリー・ライフを高めていくことが、この Google の計画の一部を構成するようだ。

To run a battery test that was as accurate as possible, Amadao flashed a Nexus 5 to Android 4.4.4, the latest version of KitKat, and ran Ars Technica’s battery test. To ensure consistency, he also flashed the same device to run Android L and ran the exact same test. Think of flashing as a sort of reprogramming the phone’s software.

このバッテリー・テストを、可能な限り正確に実施するために、Amadao は KitKat の最新バージョンである Android 4.4.4 を、Nexus 5 にインストールした後に、Ars Technica のバッテリー・テストを実行した。 そして彼は、整合性を確保するために、同じデバイスに Android L をインストールし、同じテストを実行した。 こうして、ソフトウェアを再構成し、デバイスを新たな状態に保つことが重要である。

Amadao found that the Nexus 5 lasted for 471 minutes running Android L compared to 345 minutes while running KitKat.

そして Amadao が Nexus 5 のテストから見出したものは、KitKat における 345分の実行時間に対して、Android L では 471分も実行できるという結果であった。

That equals about 7.8 hours on L versus 5.7 hours running KitKat. According to Amadao, that’s about a 36% increase in general battery life. The battery test involved keeping the screen on while connected to Wi-Fi and refreshing web pages every 15 seconds until the battery completely drained.

Amadao によると、KitKat では 5.7時間の実行であったのに対して、Android L では 7.8時間に伸びたことに成る。つまり、全般的なバッテリー・ライフが 36% も増加したことになる。ちなみに、このバッテリー・テストは、バッテリーが完全に放電するまで、スクリーンを ON に保ち、Wi-Fi に接続しながら、Web ページを 15秒ごとにリフレッシュするものである。

We expect to learn more about Android L when it officially rolls out to consumers later this year.

今年の後半に Android L が、カスタマーたちにオフィシャルに提供された後に、その詳細を調べたいと思っている。

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KitKat でレスポンスを改善した後に、Andorid L でバッテリー・ライフを改善するというのは、ユーザーから見ると、とても嬉しいアップデートになります。 おそらく、一定の範囲までとなるはずですが、すでにユーザーが使用しているデバイスにも対応するのでしょう。 こうした方針は、新しいデバイスの販売という観点でマイナス要因になるはずですが、Google から見ると広告を売るための OS なので、そんなことは関係ない・・・ というロジックなのです。 その一方で、Apple は、ハードウェア・レベルで実装したセキュリティを前面に押し出したマーケティングを展開しています。この両社の戦略は、コスト面でも大きな違いを見せ、マーケットの二極化を生み出しています。 そして、急成長するアジアのマーケットですが、Apple が方針を変えない限り、廉価な Android の優勢が続くように思えます。

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Android KitKat のシェア: 北米では 37% まで伸びているらしい

Posted in Google, Mobile, Post-PC, Research by Agile Cat on June 27, 2014

Chitika: KitKat jumps to second most used Android version in North America
http://wp.me/pwo1E-7CG

By Kevin C. Tofel – June 6, 2014
http://gigaom.com/2014/06/06/chitika-kitkat-jumps-to-second-most-used-android-version-in-north-america/

_ Giga Om

Summary: Handset makers are starting to make good progress getting Android 4.4 to phones in the U.S. and Canada, based on data from Chitika. If you want your phone upgraded the fastest, a Nexus or Motorola handset is the way to go.

Summary: Chitika からのデータをベースにすると、アメリカとカナダのハンドセット・メーカーたちは、Android 4.4 へのアップデートに関して、目覚ましい進歩を遂げ始めているようだ。もし、デバイスの迅速なアップグレードが必要なら、Nexus や Motorola を選ぶのも手かもしれない。

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Earlier this week at Apple’s WorldWide Developer Conference, Tim Cook pointed out that the Android community can’t get its act together when it comes to software versions. He’s right that there are several editions of Android on phones around the world, although I’d argue it doesn’t matter that much since Google is upgrading its services across all of those versions. Besides, the KitKat upgrade train is coming on strong, up more than 25 percentage points in North America in the past three months.

今週初めの Apple WWDC で Tim Cook は、Android コミュニティがソフトウェアのバージョンにより分断されていると指摘した。 しかし、それらの全バージョンを横断するかたちで、Google はサービスをアップグレードしているので、問題ではないというのが、私の捉え方である。また、KitKat へ向けたアップグレードの流れが強まっており、最近の 3か月における北米での動きにより、全体の 25% を超えるところまで来ているのだ。

The data comes from Chitika’s ad network where it last reported Android 4.4 adoption in April. At that time, only 10 percent of the phones browsing sites on its network in the U.S. and Canada ran KitKit. Fast forward to the current day and that figure is 37 percent, making KitKat usage second in North America only to Jelly Bean, the prior version of Android.

一連のデータは、アド・ネットワークである Chitika から提供されたものであり、4月末の時点における Android 4.4 採用率をレポートするものとなっている。そのときは、US と Canada における 10% のモバイル・ブラウジング・サイトをサンプリングし、KitKit の利用率を測定している。そして、目覚ましい進捗があり、現在の比率は 37% まで伸びている。North America において、それ以上の比率を持つのは Jelly Bean のみであり、KitKat は二番手に付けていることになる。

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Unsurprisingly, Samsung accounts for the most KitKat users in the study overall. It sells the most handsets (by far), so even though it’s typically not the first hardware partner offering software upgrades to its phones, it makes up the difference in sheer breadth of market.

当然のことながら、今回の調査において、最も多くの KitKat ユーザー・アカウントを有していたのは Samsung である。そして、同社は、最も多くの(はるかに)ハンドセットを販売している。したがって、対象となるハードウェアに、最初にソフトウェアをアップグレードしていくパートナーではないが、そのマーケットの違いを見せつけることになる。

Google’s own phones rule the roost when it comes to fast upgrades, which is one of the key benefits to owning a Nexus phone. But a very near second is owning a Motorola handset because it has quickly offered Android upgrades since launching its Moto X last August. That phone, along with the Moto G and E models, is now getting Android 4.4.3, just days after Google made the code available to its partners.

アップグレードの順序だが、もちろん、Google 自身のスマホが最優先となる。 つまり、それが、Nexus Phone と所有する大きなメリットである。それに僅差で続くのが、Motorola Phone である。 昨年 8月の、Moto X の立ち上げ以来、迅速に Android アップグレードが提供されている。現実に、Google がパートナーへ向けてコードを提供した数日後には、Moto G と Moto E で Android 4.4.3 が動き出していた。

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Google first introduced Android 4.4 KitKat in October and although it can run on a wider range of phones — the software is optimized to run better on lesser hardware — it’s still up to Google’s hardware partners to make it available. For companies that have added their own software layer on top of Android, it takes time and effort to do so. Motorola is quicker than most partly because it has no such user interface skin, instead opting for a more pure Android experience with some added software features.

Google が Android4.4 KitKat を導入したのは、昨年 10月のことであり、より広範囲におよぶデバイスで実行できるものとなった。つまり、この ソフトウェアは、ハイ・スペックとは言えないハードウェアでも、適切に動作するよう最適化されており、その採用は、Google のハードウェア・パートナーに委ねられている。そして、Android の上位レイヤに、独自のソフトウェアを追加する企業にとっては、そのための時間と労力が必要となる。その点、Motorola は独自のユーザー·インターフェース・スキンを持たずに、ピュアな Android エクスペリエンスを選択し、いくつかのソフトウェアにより機能を付加している。したがって、他社よりも迅速に対応できるのである。

As always, Chitika’s data provides a proxy view of the overall Android market; if an Android phone never hits a website using Chitika ads, it can’t be counted in the study. So consider it a subset of the whole market to give an idea of Android’s current state in North America.

いつものように、Chitika のデータは、全体的な Android マーケットを連想させる視点を提供する。もし、Chitika の広告が掲載されている Web サイトに、Android スマホがヒットしないなら、このような調査も不可能だ。このサブセットを介して、北米における Android 全体的なステータスを推測して欲しい。

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いま、Agile_Cat が利用中の Android デバイスは、Xperia V/Xperia Z/Nexus 7の3台です。この中で、一番古い Xperia V(2012)は、いまでは貴重な 4-inch デバイスであり、また、軽くて薄いので重宝しているのですが、Android のバージョンは ICS 4.04 という状況でした。 そして、4月に提供され始めた Jelly Bean 4.3 へと、つい先日にアップデートしたところですが、1.5GHz- Dual Core のマシンながら、かなりキビキビと動くようになりました。それよりは新しい、Xperia Z/Nexus 7の2台は、どちらも Quad Core なので、とても速いのだと思っていましたが、OS の差も大きいことが分かってきました。まだ、Xperia V には KitKat のアップデートは来ていないのですが、Sony の Web ページには予定として掲載されているので、それを心待ちにしているところです。

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