赤いオペラと 緑のエバノ _7 : たかがファイル、されど Dropbox
Post-PC 時代とクロス・プラットフォーム
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前回のポストで、Evernote と PDF の組み合わせで、何とかなると話しましたが、それでも、厳然としてファイルは存在します。 また、出先でファイルにアクセスすることもあります。 そのため、これまでは、メインのデスクトップとモバイル用のノート PC を 、Allway Sync というツールを使って LAN 経由で同期していたのですが、たとえば Evernote における外からの同期サービスをみると、いかにも不便で古臭いと思うようになって来ました。そこで、多くの方と同じ考えだと思いますが、DropBox を使うようにしてみたのです。
しかし、この DropBox ですが、そのための同期フォルダ(Uses\Dropbox)と、たとえば作業領域である MyDocuments の間で、どのように削除情報を伝搬すれば良いのか、また、コンフリクションを整理したら良いのかと、わからない事だらけです。そのため、前述の Allway Sync を再登場させ、最初はファイル・サーバー(Wins 2003)から、ダイレクトに DropBox サイトと同期しようと試してみました。 しかし、DropBox 側の API の問題なのか、大きなファイルや、沢山のファイルを持つフォルダのところで、同期処理がタイムオーバーしてしまうという問題が生じてしまいました。
Allway Sync の同期制御 ⇒
そこで、今度は、メイン・デスクトップ(Win7)の、Dropbox フォルダと MyDocuments フォルダを、 Allway Sync のソース/ディスティネーションの関係に指定し、差分を分析した後に同期を行うという方式を試してみました。 その結果は上々で、すべてが上手くいっているように思えます。つまり、日常の作業環境で起こる全てのファイル更新を、自動的に DropBox 全体に伝搬するのではなく、そのタイミングを制御し、また、そこでのファイル操作の内容を確認しながら、同期できるようになりました。
ここでのファイル操作には、新たに作成されたものだけではなく、既存ファイルの更新と削除、そしてフォルダの移動などがあります。ファイルの作成や削除の情報を伝搬させることは、それほど厄介な問題にはなりません。 しかし、既存ファイルの更新に関しては、同期システムによるタイムスタンプ管理が必要になります。また、フォルダの移動も、同期システムから見れば、フォルダの削除と作成の組み合わせとなります。さらに、削除/作成されたツリー内に存在する、ファイルの削除と作成(タイムスタンプは変更しない)が必要になります。つまり、こうした一連の処理に関する、自動化/手動化の線引を、ユーザーの判断に委ねる必要が出てくるのです。以前に、「SkyDrive は、PC-to-PC 同期に対応しないのか?」という抄訳をポストしましたが、このような概念をユーザーと共有することは困難だと、Microsoft は判断したのだろうと推測しています。
ファイルの同期は、とても便利で有用な概念ですが、意図しない結果が生じると、きわめて大きなダメージを引き起こしてしまします。 したがって、新しい同期環境を構築した際には、必ずマニュアルで差分の分析を行い、それが意図した結果を生じるものであれば同期を行うという、自分なりのポリシーで運用しています。 これまでの実績からして、内側の LAN での同期で分析結果を確認することはありませんが、DropBox に関しては、まだ、自分の運用と設定が、そこまで信頼できないという状況です。もう少し時間をかけて、様子を見続ければ、もっと安心して同期できるようになるでしょう。
なお、DropBox を使い始めるにあたり、これまでの My Documents とは別に、Internal Documents というフォルダを作り、DropBox には出す必要のないファイルを、そちらの方に移行しました。 そして、それらのファイルは、これまでと同様に、Allway Sync と LAN を用いて、ファイル・サーバーおよび据え置き型ノートPC(ThinkPad T61p)と同期しています。つまり、DropDox に置くファイルは、仮に漏洩などが生じても、ダメージの少ないものだけに限定するように設定しています。
今後ですが、これでドキュメントに関する同期処理が落ち着いてきたので、今度はスマホからの写真を DropBox を介して同期させ、上手いかたちでデスクトップ機に取り込むようにしてみたいと思っています。ここまで来れば、ローカルとクラウドに、ほぼ同じ形でストレージを持てるので、何らかの事故が起こっても、間違いなく復旧できる環境が得られる思っています。 そのような環境が、年間で数十ドルで実現されるという、とても便利な時代に、私たちは居るわけです。ーーー ![]()
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