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赤いオペラと 緑のエバノ _4 : Evernote は記憶を体系化する

Posted in Freemium, Mobile, Post-PC, SOHO with Cloud by Agile Cat on August 13, 2012

Post-PC 時代とクロス・プラットフォーム
http://wp.me/pwo1E-4yP

昨日までは 赤いオペラで、今日からが 緑のエバノとなります。 このプロダクト/サービスの良いところは、この連載のテーマであるクロス・プラットフォームに対応している点と、タグによる分類をサポートしている点です。タグとツリーの決定的な違いは、複数のタグからたどれる分類方式のほうが、人間にとって馴染みやすいところだと思います。こうしたシンプルな要素を組み合わせることで、とても素晴らしい環境を作り上げたのが Evernote なのです。

このあたりは、人それぞれなので、なかなか断言できるものではありませんが、Evernote 以前のプロダクティビティ・ツールは、ファイルという単位で切り離された断片的な情報を、マシンリーダブルなファイル・ツリーの上に放り投げてしまうという、少々無責任なところがあるように思えます。もちろん、組織として情報を共有する場合に、そちらの方が扱いやすいところがあるのでしょうが、人間の記憶とは乖離したところに、その整理術があるように感じます。

imageEvernote を使い始める前に、Agile_Cat がハマっていたのは OneNote なのですが、そこにはツリー構造という限界があります。せっかく、ディレクトリ・パスから離れたところにドキュメントを整理できるのに、とてもモッタイナイことだと思います。 それと、時間軸での整理ができないところにも限界を感じてしまいました。ドキュメントの整理/分類は無限に行えるのですが、ある一定の量に達すると、少し前に作成したドキュメントを探すのに苦労するという状況に陥ったのです。そして、何をどうすれば、この先もドキュメントを蓄積していけるのかという糸口がつかめなくなりました。

そこで、2年半ほど前のことですが、試しに Evernote を使い始めてみたのですが、このサービスの良さが直ぐに分かりました。 ポイントは、前述のタグです。このタグの良さは、WordPress でも経験していることだったので、使い方を考えるにしても、さほど時間を必要としませんでした。ちょっと、想像して欲しいのですが、たとえば「Facebook Mobile」というファイルを分類/整理したいとき、ツリーであれば「Facebook」というフォルダと、「 Mobile」というフォルダのどちらに入れれば良いのでしょう? それとも、新たに「Facebook Mobile」というフォルダを作るべきなのでしょうか? とても悩ましいですね。ところが、タグによる整理であれば、「Facebook」というタグをと、「 Mobile」というタグを、そのドキュメントにつけるだけで良いのです。

Agile_Cat が使い始めたころの Evernote は、まだまだ粗削りなところが多かったのですが、このように、タグを用いた情報の整理法がもたらす、素性の良さは一目瞭然でした。ただし、Evernote の構造というのはきわめてシンプルなものであり、自分なりのタグの構造を考え、試行錯誤を重ねることで、それなりの結果が生じるものでもあります。 つまり、使い方ひとつで、素晴らしいものにもなれば、凡庸なものにもなってしまうのが Evernote の特質です。 これも、人それぞれだと思いますが、以下のようなタグのマトリクスは、ひとつのサンプルになると思います。

時間軸 x カテゴリ軸

そして、Evernote では、同じタグを持つドキュメントは、フォルダ形式の UI を介して参照できるので、イメージで示すような階層型のグループを用いて、整理していくことが可能になります。また、こうしたフォルダ構成は、ドラッグ&ドロップでダイナミックに変更できるものなので、何ヶ月かに一度くらいは、全体を見直しながら、その時点の作業内容に応じたかたちに修正したいくことをお勧めします。 そのようにして、繰り返して修正していくことで、あなたの頭の中にある記憶の分類が、ほぼそのままの形で視覚化されてきます。

また、フォルダに関しては、その名前(タグ)を書き換えることで、そこに属するすべてのドキュメント属性を変更できます。つまり、それぞれのドキュメントに付けられたタグを、一斉に変更することが可能なのです。こうした機能を活用していくことで、コンピューター上の情報だけではなく、自分の頭の中の情報も整理されるという、素晴らしい体験が得られるはずです。私の場合は、Evernote を使い初めてから半年くらいの時点で、それを感じることができました。

Agile_Cat の Evernote 利用法は、自分で興味のある Web ページをクリップし、それを訳し、そこからブログへとアップし、その結果をもう一度 Evernote に取り込むというサイクルになります。 これが、日常の作業です。このポストを書いている、2012年8月初旬の時点で、WordPress へのポストは 1,800 強であり、Evernote に取り込まれているドキュメントは 4,000 程度です。この比率だけを見ると 1対2 くらいですが、最近の比率を目視してみると、おそらく 1 対 3 くらいに広がっていように思えます。つまり、訳すことは出来ないけど、同じ時系列とタグに、整理されている英文ドキュメントが沢山あるということです。

カテゴリ・タグの例 ⇒ 

これら全てのクリップは、前述のとおり、たとえば「2012_08」というような、月単位の時間軸タグを持っているのですが、それとは別に、「Google」や「 Mobile」や「Facebook」といったカテゴリ・タグも持っています。そして、右のカテゴリ・タグから覗いてみると、翻訳したものも、しなかったものも、1つの時間軸の上に並んでいることが、お分かり頂けると思います。

これは、とても便利なビューなのです。 たとえば、2010年12月の Facebook の動き、といった一連の情報を苦もなく引っ張り出せるのです。また、同じ時期の Mobile の動きも合わせて見たければ、テンポラリなタグを作って、そこに両者の 2010年12月期のドキュメントをコピーすれば良いのです。 それだけで、2つのカテゴリに含まれる複数のドキュメントを、1本の時系列で参照することが可能になります。 そして、この作業が終わったら、そのために作成したテンポラリ・タグを削除し、それ以前の状態にすみやかに戻すことが可能です。このあたりは、ツリー構造に置かれたドキュメントでは、逆立ちしても追い付かないところです。ーーー image

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