Agile Cat — in the cloud

Microsoft を去る Ray Ozzie へ、Steveb からのメール

Posted in .Chronicle, Microsoft by Agile Cat on October 19, 2010

Ray Ozzie steps down from Microsoft

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ーーー 大急ぎだったので、かなりのラフ訳です ーーー

ahandy

By Alex Handy
10/18/2010 05:30 PM EST
http://www.sdtimes.com/blog/post/2010/10/18/Ray-Ozzie-steps-down-from-Microsoft.aspx

Big news in Redmond as Ray Ozzie, Microsoft’s chief software architect since 2006 is said to be retiring. Evidently, Steve Ballmer announced as much in an email, posted below for your edification.

From: Steveb
Sent: Monday, October 18, 2010
To: Microsoft – All Employees
Subject: Ray Ozzie Transition

This past March marked a significant milestone for the company when, in a speech at the University of Washington, I sent a message to the world that we’re ‘all in’ when it comes to the cloud. In that speech I noted that Ray’s Internet Services Disruption memo nearly five years ago, and his work since, stimulated thinking across the company and helped catalyze our drive to the cloud.

University of Washington でのスピーチがあった 3月は、Microsoft にとって偉大なマイルストーンだった。そのとき私は、クラウドの時代になれば、そのすべてをクラウドに移行すると、世界に対してメッセージを発信した。 そのスピーチの中で、5年ほど前の Ray のメモであるInternet Services Disruption について指摘し、また、我社における思考を促進し、クラウドへ向けてドライブする、彼の働きぶりについても言及した。

Ray Ozzie

As a company, we’ve accomplished much in the past five years as we look at the cloud and services. Windows Live now serves as a natural web-based services complement to both Windows and Office. SharePoint and Exchange have now decidedly embraced the cloud. And by conceiving, incubating and shepherding Windows Azure, Ray helped ensure we have a tremendously rich platform foundation that will enable app-level innovation across the company and by customers for years to come.

私たちは企業として、クラウドとサービスに注目するにつれて、これまでの 5年間に多くのことを達成した。 いまや Windows Live は、Windows と Office にとって自然な、Web ベース・サービスを補完する役割を担っている。 SharePoint と Exchange は、明らかにクラウドを受け入れている。 そして、Windows Azure を宿して、孵化させ、育成することで、我社のいたるところで、また、顧客により、アプリケーション・レベルでの革新を何年かにわたって実現する、きわめてリッチなプラットフォームを得ることを、Ray は確かなものにしてくれた。

With our progress in services and the cloud now full speed ahead in all aspects of our business, Ray and I are announcing today Ray’s intention to step down from his role as chief software architect. He will remain with the company as he transitions the teams and ongoing strategic projects within his organization – bringing the great innovations and great innovators he’s assembled into the groups driving our business. Following the natural transition time with his teams but before he retires from Microsoft, Ray will be focusing his efforts in the broader area of entertainment where Microsoft has many ongoing investments. We have tremendous opportunities in the entertainment space overall, and I’m excited about what we can accomplish. Beyond that, Ray has no plans at this time. While he’ll continue to report to me during the transition, the CSA role was unique and I won’t refill the role after Ray’s departure. We have a strong planning process, strong technical leaders in each business group and strong innovation heading to the market.

サービスとクラウドにおける進歩により、私たちはビジネスのすべての局面において、フルスピードで前進している。そして、Ray の意図が、Chief Software Architect の役割から身を引くことにあると、私と彼の連名で、今日ここに表明する。 彼のチームにおいて、進行中の戦略的プロジェクトなどが移行するまで、Ray は我社に留まるだろう。 つまり、彼が組み立ててきた、優れたイノベーションとイノベーターが、私たちのビジネスをドライブしていく。 Ray チームの自然な移行が済み、Microsoft を退職するまでの間に、Ray には広範囲におよぶエンターテイメントの領域を見てもらう。 そこは、Microsoft が膨大な投資を行っているパートである。 私たちは、エンターテイメントの全般において、途方もなく大きなチャンスを有しており、何を達成できるかという点について、私は興奮している。 その先において、今の Ray は計画を持っていない。 彼は移行期間においても、私にレポートを提出する。そして、Chief Software Architect  はユニークな役割であり、彼の退社後に、その役割を誰かに引き継がせることはないだろう。 私たちには、強力なプランニング・プロセスと、個々のビジネス・グループにおける強力なテクノロジー・リーダー、そしてマーケットへ向けた強力なイノベーションがある。

While Ray will be onboard for a while, I’d like to thank him today for his contributions to Microsoft, both as a leader and as a long-time Microsoft ISV. As an early ISV, Ray contributed significantly to the early success of Windows. Since being at Microsoft, both through inspiration and impact he’s been instrumental in our transition toward a software world now centered on services. He’s always been a ‘maker’ and a partner, and we look forward to our continuing collaboration as his future unfolds. Ray has played a critical role in helping us to assume the leadership position in the cloud, and positioned us well for future success.

Ray が行ってしまうまでに、しばらく時間があるが、リーダーとして、また、長年にわたる Microsoft ISV として、Microsoft に貢献してくれた彼に対して、謝辞を述べたい。 初期の ISV として Ray は、Windows の速やかな成功に貢献してくれた。 Microsoft に来てからは、インスピレーションとインパクトの両面において、サービスを中心としたソフトウェアの世界へ向けた、私たちの移行を手助けしてくれた。これまでの彼は、常にメーカーでありパートナーであった。 そして、彼の新しい未来が展開するとき、私たちがコラボレーションできることを楽しみにしている。 Ray は、クラウドの世界でリーダーのポジションを担う、私たちを支援するという重要な役割を果たしてきた。 そして、私たちの成功が約束されるポジションへと導いてくれた。

Please join me in thanking Ray and wishing him well.

さぁ、私と一緒に Ray に感謝を述べ、彼の未来を祝福してほしい。

Steve

ーーーーー

寂しいですね。。。  他に言葉はありません。 ーーー A.C.

ーーーーー

<関連>
Gartner : Ray Ozzie – Interview_0
Gartner : Ray Ozzie – Interview_1
Gartner : Ray Ozzie – Interview_2
Gartner : Ray Ozzie – Interview_3
Gartner : Ray Ozzie – Interview_4
Gartner : Ray Ozzie – Interview_5
Gartner : Ray Ozzie – Interview_6

NHK クローズアップ現代 『電子書籍 新時代の衝撃』を観て・・・

Posted in eBook by Agile Cat on October 19, 2010

ちょっとハズレでしたが、次回に期待したいと・・・

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昨晩(9/18)の NHK クローズアップ現代 『電子書籍 新時代の衝撃』ですが、正直なところ、期待はずれだったと言わざるを得ません。 そのコンテンツは、Sharp の GALPAGOS のデビューから始まり、[ 日本印刷+DoCoMo ] ライアンスと、[ ソニー+凸版印刷+KDDI+朝日新聞 ] ライアンスの動向、そして、アメリカの Kindle ユーザーへのインタビューなどといった順で構成されていました。 そして、アウトラインを一通りなぞった後に、コメンテータである津野海太郎氏がまとめるという内容です。

同氏の言う、コンテンツ/流通(配信)/デバイスの三拍子が揃わないと成功しないという論点は正しいのです。 ただし、デバイスは電気が必要であり、かつ、壊れるものである。 また、インターネットは繋がらないときがある。紙が駆逐されることはない。 ・・・ と言った発言(本音?)は、あくまでも業界を代表する声としか聞こえませんでした。

たしかに、電気を使う電子書籍ですが、たとえば 物理的な流通が省かれ、森林資源が保護されることで、CO2 排出が削減されるはずです。 30分という時間枠で、あまり多くのことに取り組めないでしょうが、電子というものに対するネガティブな側面が語られるなら、紙に対するネガティブも語られるべきだったと思います。

ここで、ちょっと別の視点から・・・

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出版業界に関連する話として、やはりクローズアップ現代の 『 ランキング依存が止まらない 』という番組を Web で見つけました。 2年ほど前の、ちょうど草思社が破綻したころに放送された番組とのことですが、出版業界の問題を鋭く抉っていて、こちらの方が面白い内容になっていました。

出版点数の伸びと、中小書店数の減少は、ランキング重視の販売方法に原因があり、その背景に出版業界の特殊な慣行があるという論点です。 こちらは、昨晩も出演していた 中俣暁生氏がコメンテータであり、この好ましいとは思えない慣行を分析するという、かなり突っ込んだ内容となっていました。

① 本が出来上がると、予測値に基づいて出版社に対価が支払われる。

② 書店での売れ残りが生じると、場合によっては対価の返金も生じる。

③ 返金できない場合には、新たな書籍の出版により穴埋めする。

④ 出版点数の増加に対応するため、取次は効率のよい販売方法を求める。

⑤ そこでランキングが登場し、大型書店への集約が促進される。

⑥ 結果として、少数の売れ筋と、大量の売れない本が生じる。

⑦ 大量の売れ残り書籍が、出版社を追い詰めていく。

つまり、こうした悪循環に苦しんでいる出版業界に、電子書籍という新しいカードが舞い込んできたわけです。さらに、Amazon を例にして、さまざまな視点から、とりわけコンテンツの配信形態について、この業界としての研究も進んできたのでしょう。

・・・ ここで、話は戻ります。

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前述の印刷業/出版業/キャリアにより構成されるアライアンスを見ると、まずは取次と書店に費やされていたコストをゼロにしようという合意が、形成されていると思って間違いないようです。 そして、Kindle をモデルにして登場人物を当てはめていくと、大日本印刷+DoCoMo や、凸版印刷+KDDI といったアライアンスが、Amazon と同じ役割を担うことになります。

昨夜の番組でも言っていましたが、Amazon の場合は書籍の価格が、平均して 1/3 に下がっているようです。 また、作家への対価も、これまでに比べると大幅にアップしているようです。 それと同等のレベルまでいければ、日本における電子出版も成功したことになるのでしょう。 しかし、これまでの複雑な流通形態を整理しても、そこで圧縮されたコストが、顧客や作家に還元されないのでは、せっかくの電子書籍も意味が半減してしまいます。

なんと言うか、クラウド・コンピューティング全体から見ると、電子書籍といっても 1つの SaaS に過ぎないわけですが、社会のあり方や個人のライフスタイルを、新しい概念で置き換えていく際の、モデル・ケースになることに間違いはありません。 そして、その後に続くのが、エネルギーという重要な課題です。 世界の中の日本を考えるとき、その特殊性をどのように維持して、どのように放棄するのかという、大きな岐路に対処する必要があるのですが、そこでのお手本になるような、うまい落しどころを、出版業界には見せてもらいたいものです。そしてクローズアップ現代には、2回目、3回目の、トレースを実施して欲しいと願っています。

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