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Agile_Cat 的、今年最大の発見とは?

Posted in .Chronicle, James Hamilton, NoSQL by Agile Cat on December 31, 2009

ぜんぜん速くならないランダム・アクセス

ハードウェアは解らないし、あまり書く機会もない Agile_Cat ですが、この 20数年の間に、HDD のランダム・アクセスが殆ど速くなっていないという事実には、かなりビックリしました。 以下のグラフは、師匠とお呼びしたいほど敬愛しております、James Hamilton 氏の ISCA 2009-PDF からのもので、同氏と Dava Patterson 氏による調査の結果と記載されています。

HDD Speed 

シーケンシャルの方はといいますと、ご覧のとおり、この間に100倍以上のパフォーマンス向上が達成されています。 HDD というハードウェアの構造上の問題なのかとも思いますが、SSD になったからとして、いきなり変わるものでもなさそうです。

SSD Speed

これは、自分のノート PC にインストールした SSD と、メインのデスクトップで使っているHDD の、read/write 速度の比較です。 1.8インチと 3.5インチという違いがありますが、4k ブロックの write では、反対に SSD の速度が低下しているという状況です。

もちろん、eBay の最安値を狙って、Agile_Cat が 2年ほど前に購入したものと、最新の SSD では、その間に大きな進歩があるのでしょう。 しかし、それにしても、たとえば Hadoop が見せつけた、RDB に対するケタ違いの能力差と比べると、SSD によるパフォーマンスの向上は微々たるものとなってしまいます。

そして、ランダム・アクセスの速度が向上しない状況と、SSD が(それほど)効果的なソリューションとならない状況を合わせると、ますます RDB は不利になり、その反対に、ハードウェアの進歩という追い風を受ける NoSQL は、その真価を発揮するようになっていくのでしょう。

・・・ とは言え、クラウド・ビジネスの 2010年における最初の主戦場は、Azure 対 Salesforce になりそうな気配です。 どちらも、既存のソリューションを、そのままクラウドへというスタンスのビジネスを推進しています。 もちろん、それも重要な視点であり、IT 全体の進化にとって不可欠な要素ですが、このようなデータを見ると、いずれは RDB が、Next Legacy の代名詞になるような気がしてならないのです、、、と 大晦日になっても考えています。。。

そんなこんなで、今年の Agile_Cat も、これが最後のポストとなります。 そして、この一年を振り返ってみると、この James が提示してくれたグラフが、ずっと意識の底にあり、そこを起点にして、あらゆる事象を眺めてきたような気がします。

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今年は、たくさんの方にアクセスしてもらえて、ほんとうに嬉しかったです。 有難うございました。そして、来年も よろしくお願いしま~~~す。

では、みなさん、良いお年をお迎えください。 ーーー A.C.

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