Agile Cat — in the cloud

司馬遼太郎的クラウド観_3

Posted in Books by Agile Cat on September 21, 2009

エネルギーとクラウドに浮かぶアメリカ

シリコンバレーを南北に走る 101 は有名なフリーウェイですが、それと平行して、西側の稜線をつたってサンフランシスコとサンノゼを結ぶのが 280 です。その近辺は、いかにもアメリカの南という感じで、夜には不気味なほどの樹木が、それこそ Billie Holiday の奇妙な果実の世界のように鬱蒼としています。

もう 10年以上も昔のことですが、その近辺にお呼ばれがあり、道すがらの緑の深さに驚いたと、招かれた家の主人に話したときに、すべて散水で生きながらえている木々だと教えてもらったことがあります。

ここで、アメリカ素描から引用 ・・・

さて、ツタと並木や農場の緑である。
「雨が降らないのに、どうしてあれが生えてくるんです」
と、車にのせてくれているマーガレット・鳴海にきいてみた。

「スプリンクラーです」

よくみると、ところどころに、地表から十センチばかり、土壌色に塗られたパイプラインが出ている。間歇的に、下からシャワーを噴き上げ四方をうるおしているのである。

「その水は、どこからひいているんです」

「遠くの川や湖から」

と、マーガレットは気のなさそうにいう。彼女にとってこれほど退屈な話題はないだろう。彼女のうまれるよりはるかなむかしからこうなっていて、はるかな水源地で働いている揚水ポンプも、また送りだしのための電気装置も、あるいは噴きあがらせる装置も、彼女にとってはもはや自然の一部のようなものであるにちがいない。カリフォルニア州が世界一の農業生産地であることは周知のことだが、本来砂漠であっていい土地に灌水して農地にし、あとは太陽にキスさせるということでなりたっているのである。

「そういう装置がないとどうなるのでしょう」

「砂漠になります」

ーーー アメリカ素描:司馬遼太郎(著):新潮文庫

本文中で司馬も言っているように、カリフォルニアは肥沃な土地ではなく、肥沃な太陽とエネルギーの上に成り立っている州なのです。そう考えてみると、アメリカという国自体が、エネルギーの上に浮かんでいるような気がしてきます。

クラウド、そして、スマート・グリッドへと邁進していくのは、誰も止めようがないことなのだとも思ってしまいますね。

 

司馬遼太郎的クラウド観_1
司馬遼太郎的クラウド観_2
司馬遼太郎的クラウド観_3
司馬遼太郎的クラウド観_4
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