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ITIL V2 は消えてしまうのか?

Posted in ITIL by Agile Cat on August 27, 2009

The future of ITIL® V2

A market exploring survey – February 2009


Internet
www.exin-exams.com

そう言えば、ITIL ってどうなっているのでしょうかね?クラウドが注目されるにつれて、マネージメントに関する興味が薄れがちですが、インシデントまでは Azure も面倒を見てくれません。また、オンプレミスではツールも自身で用意しなければなりません。 ITIL は すべてが V3 に行ってしまうのでしょうか? 今年の 2月のレポートですが、V2 と V3 に関する面白いレポートがありましたので、以下に抄訳を掲載します。 --- A.C.

 

1. Introduction

1.1 The growth of ITIL®

EXIN は、1993年に設立されて以来、ITIL V2 に関する試験を提供し続けていますが、当初は Service Manager 試験だけでした。その後、この試験のための財団と、1つの科目は、オランダで導入され、また、1997 年からは国際的に導入されました。 2000 年の ITIL V2 の後には、急速な普及が世界的規模で始まり、また、2005 年以降は、その傾向が更に強まっています。

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2007 年の ITIL V3 の導入により、IT Service Management にかかわる多くの人々が、「今後における ITIL V2 での証明」について質問しました。 世界の主要国で、まさに ITIL V2 が導入され、ローカライズされたところでした。 現時点において、ITIL® Qualification Board が ITIL V2 の中断を検討しているため、この調査では、マーケット・サイドからの見解を集約していきます。

1.2 The survey

この調査が目指すのは、ITIL に対するマーケット・サイドからの要求を調査することです。つまり、ITIL V2 フレームワークを、販売/推奨/使用する人々の意見を集約します。現時点において、ITIL が、数多くの「ITIL 先進国」で取り入れられているという事実は、否定することができません。 しかし、それぞれの理由により、ITIL V2 を継続して使いたいという、マーケットからの声があるように思われます。 主な問題は、そのようなグループの規模でしょうか?

1.2.1 Respondents regional representation

全体で 547人の回答者が、このオンライン・アンケートに匿名で参加しました。地域により分類すると、ヨーロッパとアジア・パシフィックの比率が高いと分かります。 この調査で特筆すべきことは、こうした地域による相違が少なかったことです。

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1.2.2 Research population’s relation to ITIL®

この調査に参加した大多数の人々は、ITIL の販売および推進に関与しています。その一方で、その販売と推進に関与していない、圧倒的に多数の人々は、現時点において V2 フレームワークを使用しています。 この調査は、きわめて正確です。なぜなら、ITIL の販売と利用に関与していない人は、調査対象者の 2.9%に過ぎないからです。

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2. Results

2.1 The perceived benefits of ITIL® V2 & V3

Trainers & consultants

今のところ、マーケットの大半において、ITIL V2 が販売され、推奨されています。 トレーナーとコンサルタントの約 70% が、その顧客により、ITIL V2 が利用されていると主張しています。 それにもかわらず、ITIL マーケットにおいては、きわめて短期間のうちに V3 の導入が増えています。この調査の対象者のうち、約 60% の回答者が、同時に双方のフレームワークに取り組んでいます。

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ITIL V3 の トレーナー とコンサルタントは現時点において、V3 が V2 の延長線上にある最新バージョンであるため、そちらをメインとして考えているようです。だたし、それだけではなく、どれぐらい期間において、ITIL V2 がパブリックなかたちで利用できるかという危惧もあるようです。

Corporations and users

この調査において、ITIL のトレーニングの提供者は、その顧客における ITIL V2 のメリットについて、査定するように求められました。さらに、ユーザーに対しても、そのメリットに関する認識が、ダイレクトに尋ねられました。この方式により、直接的な需要と、派生的な需要に対して、クロス・チェックが可能になります。ユーザーからは、試験と書籍に関するローカリゼーションといった理由が付け加えられましたが、双方のグループにおける認識は、完全に一致していました。

ユーザーにおける ITIL V2 の主要なメリットは、その有効性が証明されたことだけではなく、より抑制された追加投資にあります。

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この調査における、2.6% の ITIL ユーザーだけが、 ITIL V3 に切り替えたと答えていますが、その理由は「最新バージョン」にあります。

2.2 How long does the market want ITIL® V2 to stay?

この調査では、直接的な需要(企業、利用者)だけではなく、派生的な需要(トレーナー、コンサルタント)も、ITIL V2 の寿命について、同じような見解を示しています。つまり、早急に終わるべきではない、というものです。

半数以上の トレーナー とコンサルタントが、ITIL V2 と ITIL V3 の共存を望んでいます。その一方で、より以上の企業と利用者が、ITIL V2 と ITIL V3 の共存を望んでいます。

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3. Conclusions

今回の調査対象者である 547人は IT Service Management において活動しており、ITIL V2 が終了する可能性について、EXIN が市場動向を把握するための、アンケートへの記載に協力しました。この 市場とは、最終的な需要(ユーザー)と、派生的な需要(トレーナー / コンサルタント)という観点で定義されています。

これらの人々の半数以上が、今後の長期間にわたり、ITIL V2 を ITIL V3 が安定して共存していくことを望んでいます。また、この調査対象者のうち、5% 以下の人々が、ITIL V2 を直ちに終了すべきと考えています。

トレーナーとコンサルタントのうち、約 70% が主張するのは、彼らの顧客が ITIL V2 をを求めていること、そして、この要求についてユーザーと共にクロス・チェックしたいということです。 ITIL V2 の継続に関する主な理由は、V2 における実績、および、V2 で証明された記録の追跡、そして、フレームワークのアップデート・バージョンに対して、新たな追加投資が不要だという事実です。

現時点において、主として ITIL V3 の販売/推進に関わるトレーナー とコンサルタントは、その理由として、以下の二点を挙げています。それは、V3 が V2 の延長線上にある最新バージョンであること、そして、どれぐらい期間において、ITIL V2 がパブリックなかたちで利用できるかという危惧です。

ITIL が情報セキュリティを変える _1
ITIL が情報セキュリティを変える _2
ITIL が情報セキュリティを変える _3
ITIL が情報セキュリティを変える _4
ITIL が情報セキュリティを変える _5 (最終回)

 

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